検診の必要性と検診で実施される主な内容

病気の早期発見や生活習慣病の予防に効果的なメディカルチェックは、内科的メディカルチェックと整形外科的メディカルチェックの2種類が主流です。内科的メディカルチェックは、内臓や血液をはじめ、目や皮膚、血圧や尿など、様々な部位を精査します。また、内科的メディカルチェックは問診から始まり、既往症や投薬中の薬剤などの情報を集めたり、聴診や触診、視診などを行い、身体に異常がないかを入念に調べます。

メディカルチェックでは、身体測定を行い、体重と身長に加え腹回りなども計測しますが、これは肥満度をチェックするのに有効です。それから、血液検査でLDLコレステロールのほか、ASTやALTといった肝機能の数値や、クレアチニンや尿素窒素などを表す項目を調べたり、尿検査で、尿蛋白や尿潜血などの数値をチェックすると、内臓のあらゆる部位の状態が漠然とですが確認できます。そのため、異常があれば、そこをピンポイントで検査することで病気を早期に発見できるのです。

ちなみに、整形外科的メディカルチェックでは、関節や筋肉の動きを調べて、歪みや変形の有無を確認します。高齢者に関しては、筋肉の萎縮が始まっていないかを触診することもあるでしょう。以上の2種類がメディカルチェックの主流ですが、他にも脳を調べる脳ドッグという検査もあり、MRIやCTによって、脳内の静脈瘤や腫瘍の有無を確認できるようになっています。ですからメディカルチェックの仕事に興味がある方は、どんな分野で活躍したいのかをあらかじめ絞っておくといいでしょう。